猫は毎日の毛づくろいで毛をきれいにしていますが、長毛種や皮膚病の猫ではシャンプーや薬浴を定期的に行う場合があります。
お風呂が好きな猫になるには最初が大切です。
初めてのお風呂で怖い思いをすると、怖い気持ちとお風呂が結びついて覚えられてしまうのでお風呂に入るのを拒否するようになることがあります。
猫がお風呂を怖がる要因をできるだけ減らしてあげて、お風呂が気持ちいいことを覚えてくれると嫌がらなくなります。
初めて猫をお世話する方、猫をお風呂に入れたことがない方向けの記事です。
猫としてはお風呂のここがつらい
まず猫がお風呂を怖がる理由を挙げてみます。
- 濡れるのがいや
- 寒い
- シャワーの音
- ドライヤーの音
- じっとしているのがいや
理由を分けて考えてみると解決してあげられそうですね。
それぞれの理由別に対策を紹介します。
お風呂が快適になると、入浴中も余裕の表情です!
冬毛増産中
急に寒くなってきたので炭酸泉浴であったまるしめじさん
皮膚の血行を良くしてふわふわの冬毛をしっかり育てます同じく血行を良くしてくれるビタミンEとオメガ3脂肪酸、冬毛を作る必須アミノ酸がたっぷりの食事と寝る前のブラッシングも忘れずに#獣医師がゆるやかに解説する豆知識 pic.twitter.com/iFkfdyECRr
— まいたけ🍄 (@maitake_vet) October 14, 2018
濡れるのがいや
初めは洗面器にためたお湯で足先を洗うところからはじめます。
足先を洗うのも嫌がる時は洗面器に浮かぶタイプのおもちゃを浮かばせて遊ばせてみます。
(ものすごく水が飛び散るので浴室で遊ばせるのがお勧めです。)
浮かぶおもちゃがない時はペットボトルのふたを浮かばせてもよく遊びますし、食いしん坊な子ならドライフードを数粒浮かばせるとフードをとるために前足で水をかきはじめます。
洗面器での水遊びに慣れてきたら、次は湯船やベビーバスに浅くお湯を張って同じようにおもちゃやフードを浮かばせ、お湯につかりながら遊ばせて体が濡れることに慣らしていきます。
寒いのがいや
シャワーの音が怖い
ザーッというシャワーの音を怖がる子は多いので、なるべく使わないようにしています。
海綿やガーゼにお湯を含ませて、顔や体を濡らすようにすると怖がりにくいです。
シャンプー後はまた湯船につけてなるべくシャワーを使わずに泡を流します。
仕上げに脇の下や足の付け根などの泡が残りやすい場所をシャワーで流す時はシャワーヘッドを猫の体にくっつけて体の上を滑らせるように移動させるとザーッという音を鳴らさずに泡を洗い流せます。
ドライヤーの音が怖い
吸水性が高いマイクロファイバーのタオルを使って皮膚を揉むような感じでしっかり水分をとってあげるとドライヤーを使う時間をかなり短縮できます。
わが家の長毛猫の場合はフェイスタオルサイズのものを2枚使うとほぼ水分が拭き取れます。
スポーツをされている方がよく使用されるセームタオルも吸水力がとても高いのであると便利です。
体に押し付けるような感じで水分を吸わせ、絞ればまた水を吸うようになります。
コツは湯船からあがる時に足やしっぽ、体の毛をしぼってなるべくお湯を切ることと、1枚目のタオルがじっとり湿るくらい水分を吸い取ったら新しいタオルに変えてさらに全身を揉むように水分をタオルに移していくことです。
ドライヤーで乾かす時は熱すぎても皮膚に良くないので、ドライヤーを猫から離して遠くから風を当てます。
長毛の猫にはウェットブラシでとかしながらドライヤーをかけると更に乾燥時間を短くできるのでお勧めです。
皮膚や毛を痛めにくい柔らかいウェットブラシでとかすと、濡れた毛束を分けて水分を飛ばし風の通りをよくしてくれるので早く乾きます。
じっとしているのがいや
拘束されるのが嫌いな子ならなるべく短時間で済ませられるように準備万端で臨みます。
お風呂に入る前に準備が終わっているか確認しましょう。
- 爪切り
- 足裏の毛をカット
- ブラッシング
- 毛玉とり
- シャンプー、スポンジ、タオル、ブラシ、ドライヤーなどの用意
お風呂の準備は前日までに済ませておくと、当日はすぐにお風呂に入れることができます。
お風呂はいつから?
なるべく若いうちから始めたほうが遊びながら取り組みやすく、習慣になりやすいです。
生後2か月でわが家に来たうちの子は生後2か月半からお風呂で遊ぶ練習から始めました。
子猫のうちは体を冷やさないように短時間で済ませるのと、嫌がるようならすぐにやめて時間を空けてまた試してみるのがコツです。
お風呂が好きになると、お尻や足を洗わないといけない時などもお互いにストレスなく洗うことができます。
是非、お風呂が好きな子に育ててあげてください。