この記事は、猫と暮らしているけれど軽度の猫アレルギー症状が気になる方むけに自宅環境の整え方について書いています。ご自身の病状についてはかかりつけの医師にご相談ください。
10年以上前に猫アレルギーを発症して以来、なにかと折り合いをつけながら猫と暮らしています。
今でも極端に過密な環境で飼育しているブリーダーさんの所へ行くと猫アレルギーの症状で体がかゆくなったり咳き込んだりくしゃみが止まらなくなることはありますが、家では問題なく過ごせるようになりました。
残念ながら現時点では猫アレルギーを完治させることはできません。ですが工夫次第で忙しい方やめんどくさがりの方でも猫アレルギーとうまくお付き合いすることはできます。
猫アレルギーがある時に気を付けたい3つのポイント
1.室内の環境
2.猫のケア
3.人間の健康管理
なるべく手間がかからない方法を模索しています。
室内の環境
家具・家電
①布製品を極力置かない
布製品には猫アレルギーの原因物質(アレルゲン)が付着しやすいので、我が家ではカーテンは使わずにブラインドを窓にかけています。
カーテンもこまめに洗濯すれば室内のアレルゲンを7分の1まで減らせたというデータもあるようですが、各部屋のカーテンを洗って乾かすなんて尋常ではない手間なので引っ越しを機にカーテンは手放しました。
絨毯は敷かないでフローリングのままで過ごし、ソファも布製のものは置きません。
②布団
ハウスダストにもアレルギーがあるので布団カバーはアレルギー用のもの(ミクロガード)を使っています。極細繊維を高密度に織ることによって布団からダニやダニの糞が漏れ出てくるのを遮断するカバーですがサラッとしていて洗っても効果が落ちづらく乾くのが早いので愛用しています。
ただ見た目が素っ気ないシーツなので速乾性のきれいなベッドカバーがないか検討中。
掛け布団も洗えるタイプです。羽毛はアレルゲンが付着しやすい素材なので使っていません。
③家電に頼る
空気清浄機
ダイキンがいいとかシャープがいいとか皆さんお勧めがあると思いますが個人的には「HEPAフィルター、加湿機能、自動掃除機能」の3つがあって消臭も問題なければそんなに高価なものでなくてもいいのではないかと思います。
我が家では24時間稼働させていますが電気代は1日約4円(と空気清浄機が自己申告しているので)、それほど負担にもなりません。24時間稼働で空気清浄機にアレルゲンを吸着していただくのがお勧めです。
HEPAフィルター:家庭用空気清浄機としては最高性能のフィルター。花粉やハウスダストだけでなく細かい猫のフケもとらえます。
加湿機能:空気が乾燥して猫のフケが飛び散るのを抑えます。
自動掃除:フィルターにたまったホコリを自動で掃除してダストボックスに集めます。お手入れがかなり楽。
ロボット掃除機
これも人それぞれで推しがあると思います。我が家では静音タイプのeufy RoboVac11(23,000円くらいで購入)を採用。
猫の毛が詰まったり猫の吐物が詰まったり猫が何かしらいたずらして早い時期に壊れる可能性を考慮するとルンバ980(12万円くらい)には手が出ませんでした。
家電は音が静かでコスパが良いものを重視。
1日1回タイマーで私が家を出た後にお掃除していただいています。
毎日していること
・起きたら部屋の空気を入れ替える(窓を開けるだけ)
・気になるところがあれば床を拭き掃除
週末にしていること
・床と猫ケージの拭き掃除
・シーツやタオルケットを洗う
月末にしていること
・掛け布団を洗う(洗濯機で乾燥まで)
猫のケア
猫アレルギーの引き金になる原因物質(アレルゲン)は複数あると言われていますが、その一つがFeld1というタンパク質です。主に猫の唾液や皮脂腺、排泄物に含まれていて、自分で毛づくろいすることで毛やフケに付着したアレルゲンが空気中に漂っています。このアレルゲンをなるべく減らします。
毎日していること
・ブラッシングで抜け毛をとる
・濡らしたガーゼでめやにを取るついでに猫の体をざっと拭いてアレルゲンを拭き取る
月末にしていること
・シャンプー
※わが家は長毛種のため成長してからは2週間に1回入浴しています。
人間の健康管理
・自己判断で通院や抗アレルギー薬の内服をやめない
・十分睡眠をとって食生活も見直す
・皮膚も健康に
アレルギーの症状がひどかった時期は仕事が忙しくて睡眠不足、外食中心でした。
その頃は皮膚にも症状が出ていたので、健康な皮膚を育てられるようにたんぱく質、オメガ3脂肪酸、ビタミンEなどを積極的にとるようにしました。皮膚のバリア機能を高められるように保湿はしっかりめ。これもそれほど高価なものは必要なくて、体はニベア、顔や首は肌研es高保湿クリームが肌に優しくて使いやすく今も愛用しています。(追記:その後、肌研es高保湿クリームは残念ながら販売終了になりました。)
猫と暮らすためにいろいろ工夫したことで私も健康になった気がします。
同じ工夫をしても症状が出てしまう方はいらっしゃるかもしれませんが、猫アレルギーで猫と暮らしている方のお役に立てれば嬉しいです。
また、これから猫を飼いたいけれど猫アレルギーも気になるという方はかかりつけの医師にもご相談ください。